会社概要
カーニバルクルーズ(Carnival Cruise)は、1972年に設立され、主に北米、英国、ドイツ、南欧、南米でレジャー旅行サービスを提供しています。同社のポートフォリオには、カーニバル・クルーズラインズ、プリンセス・クルーズ、ホーランド・アメリカ・ライン、P&Oクルーズ、シーボーン、オーシャン・ビレッジ、コスタ、アイーダ、イベロクルセロス、キュナード・ラインなどが含まれます。Carnival Cruiseはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、ティッカーシンボルはCCLです (Stock Analysis)。
現在のチャート
財務分析(貸借対照表)
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流動資産の減少:2023年11月30日時点での総流動資産は5,266百万ドルであり、前年の7,492百万ドルから大幅に減少しています。特に「現金及び現金同等物」が2,415百万ドルから4,029百万ドルへと減少し、「制限付き現金」が1,988百万ドルから11百万ドルへと大幅に減少しています。
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非流動資産の増加:非流動資産の合計は、2023年の49,120百万ドルと前年の51,703百万ドルと比べて減少していますが、「有形固定資産、正味」は40,116百万ドルから38,687百万ドルに増加しています。これは恐らく新しい資産の取得や投資によるものです。
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負債の変動:短期借入金が2022年の200百万ドルからゼロになっていますが、長期債務は31,953百万ドルから28,483百万ドルに減少しており、財務のリスクを管理しようとする姿勢が見られます。
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顧客預金の増加:顧客からの預金が4,874百万ドルから6,072百万ドルへと増加しており、将来のサービスへの需要が高いことを示しています。
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株主資本のわずかな減少:株主資本が7,065百万ドルから6,882百万ドルにわずかに減少しています。これには「総包括利益(損失)累計額」が-1,982百万ドルから-1,939百万ドルに改善しているものの、「保有株式」の負の数値がほぼ同じレベルであることが影響しています。
財務分析(損益計算書)
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収益の増加: 乗客チケット収益は2021年の10億ドルから2023年には140.67億ドルへと大幅に増加しています。同様に、船上及びその他の収益も2021年の9.08億ドルから2023年には75.26億ドルへと増加しています。これはコロナ後の客足の回復を反映していますね。
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運営費用の変動: 運営費用の中で、特に燃料費は2021年の6.8億ドルから2023年には20.47億ドルへと約3倍増加しました。これに対し、船舶およびその他の損耗については2022年の4.4億ドルから2023年には0ドルになり、大きく削減されています。
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利息収入と利息費用の差: 利息収入は2021年の0.12億ドルから2023年には2.33億ドルへと増加しており、利息収入の増加が見られます。一方、純利息費用は2021年の16.01億ドルから2023年には20.66億ドルへと増加していますが、この差は総収益の増加に比べれば小さい部分です。
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営業外収支の変動: 営業外収支では、特に負債消滅および修正費用が2021年の6.7億ドルから2023年には1.11億ドルへと大幅に減少しています。また、その他の営業外費用も減少しています。
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純損益の改善: 純損益は、2021年の95.01億ドルの損失から2023年には0.74億ドルの損失となり、著しく改善されています。2022年から2023年にかけての純損失の減少も顕著です。
今後の株価の展望
CARNIVAL CORPORATION & PLCの株価の今後の展望については、以下の要因が考慮されるべきです。
- 収益の回復: コロナ後の回復傾向として、乗客数の増加や消費意欲の回復が明確に見られます。これは収益増加に直結し、投資家にとってはポジティブなシグナルです。
- 費用管理の効果: 運営コストの中で不必要な部分を削減し、効率的な管理が行われている点も評価される可能性があります。
- 財務構造の改善: 営業外費用の削減と利息収入の増加は、会社の財務状況の安定化に寄与しています。
これらの要素から、将来の市場環境や経済全体の動向にも依存しますが、株価は徐々に回復し、投資家にとって魅力的な選択肢となる可能性がありそうですよね!
その他最新情報
最近の記事では、Carnival Cruiseがサステナブル(持続可能性)目標を達成したことなどが書かれているようですね。