こんにちは!今日は、なぜセクター(業界)ごとの分析が投資の世界において非常に重要なのかについて話したいと思います。セクターごとに分析することで、市場の異なる部分がどのように動いているか、また、特定の経済状況やニュースがセクターにどのように影響を与えるかを理解できます。これにより、リスクを分散し、投資戦略をより緻密に練ることが可能になります。さらに、セクターのパフォーマンスを追跡することで、市場全体の健全性と成長の見通しを把握することができます。
米国株に上場している会社の主なセクターと対応するETF
さて、実際に米国株に上場している会社のセクターについてみてみましょう!米国の株式市場は、世界最大の市場の一つであり、その多様性は投資家にとって非常に魅力的です。またそれぞれのセクターに対応するETFがあるところも魅力ですよね!
このセクターは、ソフトウェア、ハードウェア、情報技術サービスなどを提供する企業が含まれます。
対応するETF: テクノロジーセレクトセクターSPDRファンド(XLK)
ヘルスケア
ヘルスケアセクターには、医薬品、バイオテクノロジー、医療器具の製造企業や、医療サービス提供者が含まれます。
対応するETF: ヘルスケアセレクトセクターSPDRファンド(XLV)
金融
銀行、保険会社、不動産企業、投資信託がこのセクターに分類されます。
対応するETF: 金融セレクトセクターSPDRファンド(XLF)
エネルギー
石油・ガスの探査・生産会社、エネルギー関連サービス会社が含まれます。
対応するETF: エネルギーセレクトセクターSPDRファンド(XLE)
このセクターは、耐久消費財と非耐久消費財を扱う企業が含まれ、日用品から高級品まで様々です。
対応するETF: 消費者必需品SPDRファンド(XLP)と一般消費財セクターSPDRファンド(XLY)
通信サービス
通信サービスセクターには、電話会社やインターネットサービス提供者が含まれます。
対応するETF: 通信サービスセレクトセクターSPDRファンド(XLC)
このほかにも資本財、不動産、公益事業、素材の計11セクターがあります。
この11セクターには対応する代表的なセクターETF(上場投信)が2つあります。
ティッカーがXで始まるETFはStatestreet社のSPDRシリーズ、Vで始まるものはがVanguard社のもので以下にまとめてみました。
情報技術 | Information Technology | XLK | VGT |
金融 | Financials | XLF | VFH |
通信サービス | Communication Services | XLC | VOX |
ヘルスケア | Health Care | XLV | VHT |
一般消費財 | Consumer Discretionary | XLY | VCR |
生活必需品 | Consumer Staples | XLP | VDC |
資本財 | Industrials | XLI | VIS |
不動産 | Real Estate | XLRE | VNQ |
エネルギー | Energy | XLE | VDE |
公益事業 | Utilities | XLU | VPU |
素材 | Materials | XLB | VAW |
これらのセクターは、経済の異なる側面を代表しており、投資家が多様なポートフォリオを構築する際の基盤となります。セクター別にETFを利用することで、投資家は特定の産業に簡単に投資することができ、市場の変動に対する自分のリスクを調整することが可能になります。各セクターのパフォーマンスは、経済のサイクルや政策、技術の革新など、様々な要因によって異なります。そのため、セクター分析は、投資戦略を考える上で非常に重要な要素となります。
このようにセクターごとに分けて考えることで、市場の動きをより深く理解し、投資の機会を見極めることができます。次回はこれらの情報を元に、各セクターのボラティリティと資金の流出入について調べる方法を実際にコードを書きながら見ていきましょう。
参考サイト
SPDR Exchange Traded Funds (ETFs) | SSGA
Vanguard: Helping you reach your investing goals | Vanguard