AIとファイナンス

AIとファイナンスの架け橋、それがこのブログの目指すところです。兼業投資家向けに、Pythonを駆使して株やFXの分析を「自分で」行えるようになるための情報を提供します。ニューラルネットワークを活用した市場予測から、実証済みの金融理論まで、全てのコードを公開し、誰もが活用できるように!是非色々なコードで遊んでみてください!

【分析】米国で上場している会社のセクターと対応するETF【米国株】

こんにちは!今日は、なぜセクター(業界)ごとの分析が投資の世界において非常に重要なのかについて話したいと思います。セクターごとに分析することで、市場の異なる部分がどのように動いているか、また、特定の経済状況やニュースがセクターにどのように影響を与えるかを理解できます。これにより、リスクを分散し、投資戦略をより緻密に練ることが可能になります。さらに、セクターのパフォーマンスを追跡することで、市場全体の健全性と成長の見通しを把握することができます。

米国株に上場している会社の主なセクターと対応するETF

さて、実際に米国株に上場している会社のセクターについてみてみましょう!米国の株式市場は、世界最大の市場の一つであり、その多様性は投資家にとって非常に魅力的です。またそれぞれのセクターに対応するETFがあるところも魅力ですよね!

テクノロジー

このセクターは、ソフトウェア、ハードウェア、情報技術サービスなどを提供する企業が含まれます。
対応するETF: テクノロジーセレクトセクターSPDRファンド(XLK)

 


ヘルスケア

ヘルスケアセクターには、医薬品、バイオテクノロジー、医療器具の製造企業や、医療サービス提供者が含まれます。
対応するETF: ヘルスケアセレクトセクターSPDRファンド(XLV)

 


金融

銀行、保険会社、不動産企業、投資信託がこのセクターに分類されます。
対応するETF: 金融セレクトセクターSPDRファンド(XLF)

 


エネルギー

石油・ガスの探査・生産会社、エネルギー関連サービス会社が含まれます。
対応するETF: エネルギーセレクトセクターSPDRファンド(XLE)

 


消費財(生活必需品と一般消費財

このセクターは、耐久消費財非耐久消費財を扱う企業が含まれ、日用品から高級品まで様々です。
対応するETF: 消費者必需品SPDRファンド(XLP)と一般消費財セクターSPDRファンド(XLY)

 

 

 

通信サービス

通信サービスセクターには、電話会社やインターネットサービス提供者が含まれます。
対応するETF: 通信サービスセレクトセクターSPDRファンド(XLC)

 

このほかにも資本財不動産公益事業素材の計11セクターがあります。

この11セクターには対応する代表的なセクターETF(上場投信)が2つあります。

ティッカーがXで始まるETFStatestreet社のSPDRシリーズ、Vで始まるものはがVanguard社のもので以下にまとめてみました。

情報技術 Information Technology XLK VGT
金融 Financials XLF VFH
通信サービス Communication Services XLC VOX
ヘルスケア Health Care XLV VHT
一般消費財 Consumer Discretionary XLY VCR
生活必需品 Consumer Staples XLP VDC
資本財 Industrials XLI VIS
不動産 Real Estate XLRE VNQ
エネルギー Energy XLE VDE
公益事業 Utilities XLU VPU
素材 Materials XLB VAW

これらのセクターは、経済の異なる側面を代表しており、投資家が多様なポートフォリオを構築する際の基盤となります。セクター別にETFを利用することで、投資家は特定の産業に簡単に投資することができ、市場の変動に対する自分のリスクを調整することが可能になります。各セクターのパフォーマンスは、経済のサイクルや政策、技術の革新など、様々な要因によって異なります。そのため、セクター分析は、投資戦略を考える上で非常に重要な要素となります。

このようにセクターごとに分けて考えることで、市場の動きをより深く理解し、投資の機会を見極めることができます。次回はこれらの情報を元に、各セクターのボラティリティと資金の流出入について調べる方法を実際にコードを書きながら見ていきましょう。

参考サイト

SPDR Exchange Traded Funds (ETFs) | SSGA

Vanguard: Helping you reach your investing goals | Vanguard